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Winter is Coming / ASAHIdake

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昨日の黒岳〜北鎮岳の縦走で9時間ほど登山を楽しんだのに、翌日に夫と二人で旭岳。なんて強行スケジュール。そこか!と言われてしまいそうですが、前日に洗ってしまった登山靴がまだ完璧には乾いていないのが辛かったです。なんでも「今年の旭岳の紅葉は10年に1度の美しさです」とのことなので、初冠雪後でもこれは行くしかないじゃないですか。それにしても「10年に1度」が一人歩きしてしまって上川管内全域の紅葉が美しいということになってしまっているのが残念でなりません。中途半端で不完全な情報だけを信じていないで旭岳に登って実際に確認すればいいのです。きっと山で見る紅葉はいつでも最高に綺麗だと感じると思うけど(笑)

旭岳から中岳方面への縦走を予定して登山開始。直後は、とても良い天気でした。背後から迫ってきていたどす黒く分厚い雲を懸念していたところ…、散々な体験をしてしまうことに。無事に生還したことだし、これも登山の思い出ですよね。いや、去年も似たような経験をしたような記憶がありますけど…。旭岳ってスパルタ教育!?



ほらね、良い天気だったんですよ。下の一文は必読です。「山の気象状況は変わりやすいので、十分な装備で入山しましょう。」



7:50、姿見駅を出発。「It's a beautiful day♪」ばっかり言ってました。



姿見池に映った旭岳。



背後のあの雲が追いついてくるなんて予想もせず。暑い暑い言ってました。大きなカメラを抱えた男性登山者と少しお話をしたら、その方も昨日黒岳に登られていたそうで綺麗でしたよね〜と会話が盛り上がりそうになりました。仕事だった夫を蚊帳の外に(笑)「一昨日旭岳に登って猛吹雪だったから今日はリベンジ」と仰っていましたがお話ししている間にも雲行きがどんどん怪しくなってゆく。晴れの間の分だけでも良い写真が撮れていますように。



開始から約1時間、雲に追いつかれてしまいました。目前は濃霧?吹雪?霰まで降ってきたので装備を変更。前方の三名は環境省の腕章を付けた方々でした。



8合目目前、足下にも氷と雪が。軽アイゼンを付けて登ります。昨年よりも風は強くないけど、顔面にあたる霰が痛い。



8合目以降は写真を撮る余裕もなくひたすら登り続け、登頂目前で少しだけ雲が切れました。霰じゃなくてもうこれは雪が舞ってる。



10:10、旭岳登頂。一人ずつ記念撮影。私のウエアはもうびしょびしょです。かなりの体力を消耗してしまったため、軽い吹雪の山頂で立ったままランチ。おにぎりだけを食べました。中岳方面への登山道は先50mくらいしか見えず、行ったことのないルートで全くわからないので断念。一端、姿見池まで下山することにしました。今年も向こうへは行けないのか。



また真っ黒い雲が迫ってきてる…。



登りでは全然見えなかった8合目の案内。



姿見池付近で休憩と着替えをして裾合平周遊へ出発。平日でもさすがに観光客が多い。道をよけてくれる気配がないので、半ば強引にすり抜け走って通過するしかありませんでした。ヒールで来てる人もいるんだね…。



紅葉を楽しみつつ周遊。カメラを抱えた人とも多数遭遇しました。あれ、今度の雲は雷雲じゃないかな。



黒岳方面が見える。昨日の今日で裏側から眺められるなんてなかなかない贅沢。



分岐点でしばし休憩。やっぱり身体か冷えてしまっていたためお味噌汁を作って暖をとりました。雲間の青空が嘘くさいくらいの色をしてる。日向と日陰で区切られた山並み。



中岳と旭岳?だと思われる山。ここを真っ直ぐ行けば中岳温泉!でも天候が不安なので断念。



チングルマも湿ってる。道中、すれ違った女性登山者から「午前中のここは猛烈な雨だった」と教えて頂きましたが、私たちは旭岳で猛烈な雪でした(笑)











折り返して姿見駅へ戻る途中、急激に辺りが暗くなり、ぽつぽつと雨が降り出しました。ザックカバーを取り付け、再出発。すると瞬く間に強い霰、雷、風の猛攻撃。前方を歩いていた登山者2組も足早になり、なんとザックから傘を取り出したのには驚きました。頭上で雷が鳴ると地面にまで響いてこんなに恐ろしいのかと、頭の中だけは落ち着いてました。夫は常に肩に上げたまま力んでいたようで「肩が痛い」とぼやいてました。1時間半程度の道のりなのに遠く思えたな。

ずぶ濡れで到着した姿見駅は、雷の影響でロープウエイが運休になってすごい混雑になっていました。観光客の方々が多かったので、私たちほど悲惨な状態になってる人は少なかったです。何があっても良いようにインナー類の着替えも持っていこうと誓った登山でした。
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