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FURANOdake

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6月10日、富良野市の観測地点で14時に31.8℃を記録した猛暑のこの日、富良野岳へ登ってきました。去年のお盆から登山をはじめたので、春の山に咲き誇るお花畑を観るのが目的でした。5月にも31℃を超えた日があったので、まさかこんなにも残雪があるとも予想せずに。前週の沖里河山の倍以上ある標高1,912mですからね。甘いよ。初心者の見当は甘いよ。山をなめちゃいかんよ。



十勝岳温泉の登山口にある駐車場。8時前で既に気温は夏日になっていたのに景色がおかしい。雪解け水で駐車場はご覧の通り。登山口が見えないしアイゼンもピッケルも持っていないし、断念するかどうか話し合っていたらこの先に見える(見える?)トレースを男性の登山者が颯爽と駆け上がって行ったのです。「彼の足跡を辿ってゆっくり行こう」。ようやく決心した頃に到着した左側の車から降りてきたご夫婦も登山支度をしていました。この駐車場にはトイレがありますが、富良野岳・十勝岳の山開きは6月16日だからなのかまだ閉鎖されたまま。そして夏場の登山シーズンには満車になるようです。



無数のトレースを辿って深い残雪の上を歩く。とてつもなく深いです。1mはあったのでは。歩きにくい足下と凄まじい日差しと照り返しで心が折れそうになります。



看板が雪で埋まってしまってる!三段山へのルートはまだ封鎖されてるようで…。それよりも絶縁テープの様な物で打ち消された「鳥獣保護区」の方が気になる。



日当たりの良い箇所は登山道が現れます。土の歩きやすさったら!束の間の安息地帯でした。すぐに雪渓が現れます。



安政火口の監視カメラを見つめる夫。よほど気に入ったのか何枚も写真を撮っていました。



キタ!雪渓!恐ろしくも長い雪渓!ここの傾斜は大したことはなく、更に進んだところでは写真を撮る余裕はありませんでした。傾斜を例えるならスキー場の中級者と上級者の間くらいでしょうか。そこを横切って歩くなんて考えられますか。歩いたんですけどね。先の登山者も上の方で休み休み進んで行っていました。キツイ。



富良野岳肩分岐。下山時にここでランチ休憩をしていたら頭上をたくさんのショウドウツバメが飛び交っていました。キーキーと鳴いていてコウモリかと思いましたが(笑)この細かい階段から山頂にかけた様々な花が咲いていました。



分岐から50分程で富良野岳山頂!途中の雪渓は死の恐怖がありました。ビビリ過ぎじゃないかと。しかし、右側にちょっと写っているベテランそうな登山者の方(あともうお一人)も「下りの雪渓が恐いな」と仰っていたのです。良かった。こわいもんはこわいんだ。



山頂からの景色。光量が多くてカメラも辛いのか、カラードットが!せっかくのキレイな景色もちょっとぼやけてしまっています。苦労して登った甲斐がある眺めでした。後ろからは駐車場にいたご夫婦が。



下山時に撮ったすごい傾斜の雪渓です。実は登りの時にここで100m程の滑落をしました。障害物も一切なく、ストックを離してしまっていたので全然止まれない。自力で下山するために脚だけは怪我しないように力んでしまって、膝も脚も真っ直ぐ伸ばして直滑降状態。まるで雪車に乗っているような。そりゃスピードも出ますよね。目撃していたご夫婦に「さっき滑落してたでしょ?わたしたちなら諦めて帰ってたわ!」と笑われました。笑い事で済んで良かった。下山は出来る限り雪渓を尻滑りで。もうコツは掴んでます。失敗は無駄にしません。



ミヤマキンバイ。日当たりの良い崖に咲いているから接近できない!



キバナシャクナゲ。まだ蕾のようです。背が低くて可愛らしいです。



ベテラン登山者の方が教えてくれたショウジョバカマ。残雪のある春山で一番に咲く花だそうです。内地ではピンク色の花弁だとか!



エゾノツガザクラ。地域によっては危急種なんですね。



全行程約7時間。良い経験になりました。夏にまた挑戦して今度こそ縦走してみたいです。

帰りの温泉はカミホロ荘に行くつもりでしたが、通り過ぎてしまったのか吹上温泉保養センター白銀荘へ。三段山登山の時は時間がなくって入れなかった温泉です。そして山頂で逢ったベテラン登山者の方に再会しました。先に下山していったご夫婦の跡を辿っていたのですがどうやら「沢を下っていたよ!」と。確かにハードな道のりだった。松の隙間を尻滑りしたり、通ったはずの登山道が無かったり。完全にお風呂上がりのご様子でしたがどこから観ていたのでしょう…(笑)

帰宅して夕食の支度をしていたら、タマネギが信じられないほど目に染みて皮むきすらできませんでした。翌日も両目全体に違和感があり、仕事をするためにディスプレイを見たら黒(K100%)が焦げ茶にしか見えなくなっていたのです。キャリブレーションが狂った画面を見ている感じです。下版直前の仕事があり、写真の色直しなどは全てやり終えていたからよかったものの、これは失業してしまうかも!恐ろしくなって調べてみたら「光誘発角膜炎」になってしまったようです。「雪目」ってやつですね。眼科に行ってもヒアレインが処方されるくらいらしいので抗菌目薬とビタミン剤を多めに摂取、あと、軽くアイシングをして、5日後には快復しました。

重症になると失明してしまうようなので早速サングラスを購入しました。必要ないだろうと購入する事を全く考えていなかったのに!これで紫外線対策はバッチリ!裸眼で過ごしている方、サングラスは必須ですよ!(アイゼンとピッケルもあったらもっと安心)
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