が、先程書いた通り今回は大雨の翌日。気温も25℃程度、濃霧が残り地面はやや泥濘と、あまり良いコンディションではなく悔いが残ります。お二人には苦いデビュー登山だったかかもしれません。
足下が滑るためゆっくりと歩く。林道も木々が青いと印象が違いますね。
登山開始から約1時間。濃霧で見晴台から景色が見晴らせない。
なんですかこの立ち上る霧は！
アザミの花も色が浅く見えるよ…。
名前がわからなかったけど美しい花。
黒岳にもたくさんあったチシマノキンバイソウ。
咲き始めのウスユキトウヒレンかな？
花弁の透け具合か可愛らしいウメバチソウ。
ときどき、こんな風に霧が晴れて景色が見える。谷に流れる河川のラインが美しい。
まだこんなにも雪が残ってる…！
開始から約2時間、残り1kmの地点まで到達しました。景色は相変わらず。お二人とも疲労の表情で心配でした。
ほんの少ししか咲いていなかったエゾスカシユリ（蝦夷透百合）。小さかった！
美しい稜線がチラホラみえてきました。ハッキリと見せてあげて欲しいなぁ。本当にキレイなのに！
イワブクロ発見！
期待していた山頂のお花畑はほぼ終わりかけ。8月前半じゃ遅いのは当たり前です。イワギキョウの向こうにはチングルマの綿毛。
登頂目前！脚が重たそうですが確実に前に進んでいる後ろ姿は勇ましかったです！…わたしならもっと愚痴ってた。
開始から3時間半、ニセイカウシュッペ山山頂到着！平地での気温低下もあり山頂はかなり冷えました。ランチ休憩のため着込んで凌ぎます。
下山途中の景色。ようやく霧や雲が晴れて遠くの黒岳まで眺められるようになりました。山頂で見て欲しかったのに！
わたしがチョイスした山だったのですが、登山初心者のお二人には足場の悪さでかなりの疲労感を感じさせてしまったようです。天候は努力してもどうにもならないにしても選択ミスでした。アイヌ語のニセイカウシペ（niseykauspe）は「断崖絶壁の上にある山」だそうですからね。次回は良い天気で良いコンディションの山にお連れしたい。いや、紅葉のニセイカウシュッペを体感して貰いたい。悔しい。