あまりにも天候が良く、黒岳山頂で下山するのは惜しいしもっと景色を見てもらいたくなって、同行者の体調やスタミナを重々確認した上でまさかの縦走を決行しました。しかも桂月岳ではなくて北鎮岳。標高2,244m、北海道第二位の高峰の北鎮岳です。わたしも行ったことないのにね。「たいしたことたい距離なので行きましょう!」と。たいしたことあるんですがね。結果、喜んで貰えたので良かった…。本当に欲張りな我が儘を発揮してしまって申し訳ありませんでした。

6:00始発のロープウエイに乗り込んで、リフトで七合目へ。この行列、30分並びました。ここでこんなに滞在したのは初めてだ。

7:00頃。登り初めてすぐの景色!遠くにトムラウシも見えてるんじゃないかと思えるくらい見渡せる。そして雲海。

8合目。お疲れの様子。足腰は大丈夫でも階段続きで息が上がる。初登山の旭岳で感じた疲労感をうっすらと思い出す。のんびりと行きます。

マネキ岩!もう少しで森林限界へ突入。

絵はがきにどうぞ。

雪で覆われた桂月岳と凌雲岳が見えてきた!

階段も凍てついてきました。下りが恐そう。

9:00頃、山頂に到着!人が多いなぁ。この先まで行けそうか確認をしてのんびりとランチ休憩。向こう側が雪景色なので吹きつける風はすごく冷たい。寒さで体力を消耗させないため装備を変更。縦走するんだからね!山頂標とは下山時に写真を撮ることにして9:40出発。

「たいしたことない」と大嘘をついた自分に笑えてしまって上手く表情が保てなくなったので、写真を撮る振りをしてお二人と距離を置く。

10:56、お鉢平展望台に到着。ここまでで既に浅い雪道に突入しています。念のため軽アイゼンを装着。北鎮岳を目指していたであろう人々がここで断念していく様子を横目で確認。うーん。今なら言える、行くべき!

本当に今は秋なのか?9月なのか?青空と雪で覆われた山々の景色は絶景。目が飽きない。あまりピークもなく歩きやすい。雪に脚がとられるのは仕方ない。

見下ろされてる…!ここの斜面の傾斜はそうでもないのに雪で滑ってかなり登りにくかったです。

なんて絶景!パノラマでも足りない!空が濃紺!

12:15、北鎮岳山頂に到着!吹きつけられた氷がかっこいい…。そしてめちゃくちゃ寒い!鋸岳側から女性登山者が単独で現れたのに驚愕しつつしばし景色を堪能。雪に埋まりつつの登頂だったのできつかったものの、景色の美しさで疲れが飛んでいく。

氷と旭岳方面の景色。今回一番のお気に入り写真。

残雪とは雰囲気が全く違う。

降雪した地帯と、そうではない地帯との境界線がくっきり。真っ白な山頂は旭岳なのかな?

あんなに苦労して登ったのに下山は尻滑りであっと言う間。お二人は大胆にダイブ気味に尻滑り。ビビリなわたしは控えめの尻滑り。お尻が湿ってしまったけど楽しんでもらえたみたいで良かった。

稜線に雪庇のラインが出来上がってた。猛吹雪だったんだね。

13:54、石室到着。下山は早いなー。しばし休憩。

あ、この看板は見られたらヤバイぞ。大嘘がバレるぞ。

美女じゃないので入店できない売店。今度はしっかりメイクして入店しよう(笑)

黒岳方面へ戻るこの登りが一番きついんじゃないかと思う。今回もここの辺りでシマリスを多数目撃しました。人慣れしてるから接近してくる。

今年は花の時期と、冬の始まりの時期を見られて良かった。

14:30、再び黒岳山頂。休憩されるのは良いけど、山頂標の真裏では止めて欲しいなぁとつくづく思うのです。みんなここで写真撮影するのはわかってるんだから。もしかして写りたがり!?
実は無茶をさせてしまったことを暴露すると、尻滑りがあんなに楽しいなんて知れて良かったと言われたのでホッとしました。初心者の方なのにタフだったのであと数回登山をしたらヘタレでビビリなわたしなんてすぐに追い抜かれてしまうんではないだろうか(笑)目が痛くなるくらいの快晴と、それなりの気温で最高の登山でした。写真を選びつつ、景色を思い出しただけで鼓動が高まるくらいです。やっぱり登山は良い。
※山のブログばっかりで作品をアップしていませんが、ちゃんと仕事もやっていますよ…!