登山歴の長い友人、夫とわたしの3名で扇沼山へ行ってきました。旭川市では残暑で33℃を記録したこの日。山は程よく涼しかったですが、汗が止まりませんでした。
ここは夫が登山の達人から教えていただいた山で、それはそれは景色が格別!とのこと。手元のガイドブックには掲載されていない山でした。それもそのはず「国土地理院の地形図等にはない登山道」だそうで、カーナビにも一切表示されずデータ上は道のないところを延々走って行きました。
森林管理署であらかじめ「入林許可書」を書いて、お借りしてきた電子鍵で「上俵真布林道」のゲートを開門!注意書看板もどーんと貼ってあります。どれだけマイナーなコースなんだろう。登山2回目の初心者が来て良い山なのかと一抹の不安が…。
1つ目のゲートから約7km。普通車では不安になるくらいの悪路を走り、ナンバー鍵が無施錠(破損?)の「台地林道」ゲート前に駐車。
本来であればゲートから約2.3kmの道のりを車で入り、登山口に到着するルートだったそうです。しかし、ここが春先の大雨で荒れに荒れていて車では走行不能に。てくてくと徒歩で行きました。本当に車で入っていける道だったのか信じられないくらいの荒れよう。前回のしっかりと管理・保護された旭岳とは全く違った野性的な山!って雰囲気です。
ようやく到着した登山口目印も大きな岩に手書き。「沼」しか見えないけど記念撮影。もう結構歩いたけどここからです!いざ入山!
宙に浮いた様な樹!根が目線よりも高い部分にありました。ここが土砂崩れ多発地帯なのを物語ってます。
かっこいい色の苔が生えていました。他にも蛍光色っぽい苔も。
沢も多数。ぬかるみに何度も脚を取られて、前日に購入しておいたスパッツがあっという間に泥まみれ。買って良かった!
積乱雲が間近にあり、頭の高さで雷鳴が聞こえてきました。時々熊よけの笛をならし不安になりながら登り続け、目の前には「ガレ場」が!ここまでのルートで疲労がピークに差し掛かっていたのでこれを登るのか!と一気に緊張。
ちゃんと登りましたよ。海の岩場なら慣れているのに、山の岩場は恐ろしいのなんのって。たった数メートルとは言え、隙間に脚を滑らせたら自力では抜け出せないだろうと考えてしまってもの凄く恐かった。
登山口から約2.5時間、山頂からの景色!本当に絶景でした。まるで異国のよう!名前の通り扇形でした。
山頂で大きなおにぎりを食べ、山頂付近でやや崩れそうになった天候も回復したので、かなりのハイペースで下山。登りの約1/2のタイムで入山口に到着し喜んだのも束の間、膝に違和感が。駐車をした「台地林道」ゲート前まであと1kmのところで激痛に変わり、いっきにのろのろペースに。新品のストックを使っても痛い!暑い中の急なペースダウンだったため、余力のある友人と夫に迷惑をかけてしまいました。
やっとの思いで駐車場に辿り着き、大雪旭岳源水公園で冷たい水を飲み、越智惠子のつけ物「なんでもこい漬」を買い、森のゆ花神楽で自力マッサージ、晩ご飯には焼き肉!夏を満喫しているのに、なんなんだこの感じたことのない痛みは…。翌日、整体院に行ったところ「オーバーワーク」と診断されました。「腸脛靱帯炎」、別名「ランナー膝」。こんな程度で悲鳴を上げる膝だったとはショックです。登山から二日が経過して、階段の上り下りも辛かったのが不思議なくらい治りました。
今シーズンはまだ登山をしたいのでストレッチなどをして鍛えておきたいです。こんなことで悲鳴を上げるようなやわな膝にはみえないので切ない。骨格ごついのに(笑)